20250126〜0201 注文ボタンは早押し機ではない

Blog

1/26 sun.
10時半くらいに起きる。朝ごはん食べてしばらくぼんやりする。適当にラジオを点けるとちょうど『子ども科学電話相談』をやっていた。「煩悩はなぜ108個か」「銀河はなぜ円盤型で渦巻いているのか」などの質問が飛び出してきて凄かった。小学生や幼稚園生たちって賢すぎる。子どもって全然わたしより賢い。
「煩悩がなぜ108個か」に対する「12ヶ月二十四節気七十二候の数字をすべて足すと108になる、季節や時の移ろいによっても煩悩は増えてゆくという考え方」という解答、面白かったな。その後の「分かったかな?」に対する「先生はどんな煩悩がありますか?」の質問もよかった。
配偶者が「がんばって質問してるの聴いてると泣きそうになる」と言っていて、可愛いものを見ると泣きたくなっちゃう現象だ、と思う。

布団を畳む。晴れているので布団を干そうとしたが風が強すぎて布団が舞い上がってしまうので断念。特にやることもないのでYouTube観たり洗濯物畳んで仕舞ったりする。

昨日自分が浮き指だということに気付いたのでマッサージしたり姿勢を確認したりする。今まで力が抜けていたところに力を込めるので(浮き指は重心が踵に寄って指が浮き、爪先側の筋肉が衰えることが原因らしい)指が痛い。多分土踏まずも無いんだろうな。治したい。

今日は配偶者がずっと料理していて(休みの日は割とずっと料理しがち)晩ごはんがカレーの予定がカツも揚げて最終的にカツカレーになっていた。ボリューミー。美味しかったけどちょっと残した。

晩ごはんを食べた後は異常に眠くて気絶。眠くて仕方がない。大人しく寝る。

不眠体質なのでちょっと前まで「眠気がある」状態が理解できていなかったが、最近は「眠気」を敏感にキャッチできている。

眠すぎるのでシャワーも浴びずに寝る。枕元に置く本が増えていくけど全然読んでない。読みたい気持ちがあるだけ。本読めなくなってる。本を読むための外出とかしたら読めるのかな。コストかかりすぎ。寝る。

1/27 mon.
昨日、眠すぎて布団に入ったのに横になった瞬間眠気が飛んで寝られなくなって困った。シャワーを浴びなかったのがよくなかったのかもしれない。朝方4時過ぎに寝て、0655を観るために一度起き、0655を観てからまた寝た。12時半頃に起きた。

眠れない間ネットサーフィンをして、最近好きな芸人さんのnoteの有料プランを見つけ、加入しようか迷ったけどお金を払うなら月末よりも月初の方が良いと思い留まった。不眠のネットサーフィンで支払いしていい訳がない。

1/28 tue.
今日は友達に会う。

目覚ましよりも少し早めに起きる。0655の『素晴らしき哉 世界』(世界の動物の変わった習性を歌に合わせて紹介する、『ダーウィンが来た!』のミニ版みたいなやつ)で「未解明」の動物が出てきてちょっと感動した。2018年に発見されたばかりの習性らしい。この世界に、地球に、まだ未解明のことあるのって希望かも。未解明のことなんか全然当たり前にあるんだろうけど。

朝ごはん食べて支度して、お茶入れておやつ食べる余裕まであったけど、予定より早めに家を出る。一人で上野駅まで到着できた。翼の像を目印に待ち合わせする。緊張で脳が視覚情報を100%処理しようとして疲れるので、電車に乗ってる間も待ち合わせ場所でも、わざと目を閉じたりする。そうしてると友達が近付いてきたことに気付かなくて、びっくりした。

久し振りに会った友達はお洒落してて可愛かった。最後に会ったのはやっぱり2018年とからしい。

上野駅から浅草に向かう。歩きながら喋る。年末に、小学生の頃の担任の定年退職を労っての同窓会があったと聞いていたので、その話を聞く。「聞きたくないこともいっぱいあった」「先生は今まで離婚届二回書いてるらしい」「(中学生のときの同級生の女の子)の母親のことが昔好きで、あのとき何で告白しなかったんだろうって悔やんでるらしい」と聞き、ちゃんと酒の席で開示されるエピソードっぽくて笑った。味わいがある。

お昼ごはんはクラシックな雰囲気のレストランにした。デミグラスソースのオムライス。席に着き、同窓会での集合写真を見せてもらう。全員ちゃんと“大人”で、それぞれの肉体にそれぞれに時間が流れたであろうことを感じて、よかった。「子ども連れだった」やら「先生をやってるらしい」やら「議員に立候補するらしい」などの彼らの近況も聞く。〈ふるさと〉とか〈郷愁〉という言葉が、わたしの脳内を駆け巡る。

友達自身の近況も聞く。「今のところで働きはじめて三年」という発音にわたしの知りえない時間を強く感じる。近頃はヌオーとSixTONESにハマってるらしい。ライブの遠征にも行ってるらしい。作成途中だという団扇の写真を見せてもらう。凄すぎて溜息が出る。

浅草寺に向かう。浅草は駅からずっと“観光地”然としていた。お祭りの日でもないのにお祭りみたい。本堂の手前、参道の中央にデカい火鉢があって、浴びるとなんらかが良くなりそうななんらかの線香が焚かれてる。とりあえず浴びておく。なんらかが良くなるといい。

お参りして、おみくじを引く。手を合わせたが特に祈ることもなかった。参拝とおみくじって寺じゃなくて神社では、とその時になって気付く。帰宅後に調べて知ったが、浅草寺はどこの宗派にも属さない独自の宗派とのこと。おみくじは半吉だった。すべては後になって叶うらしい。

かっぱ橋の方へ向かう。雷門通りでスマホを見ながらきょろきょろするとすぐ人力車の人に声を掛けられる。かなり歩く。友達が「都会は歩いていても景色が変わるから飽きない、田舎は同じ景色が続くし歩きすぎると帰れなくなる」と言っていて、確かに、と思う。

かっぱ橋に着く。昔読んだ川上弘美『センセイの鞄』の中で「かっぱ橋は来ると何か買いたくなる場所、以前大きな中華鍋を買ったが結局使わなくて台所の隅に仕舞ってある」というようなことが書いてある場面があって、ずっと気になっていた。実際に足を運ぶと、なるほど、確かにワクワクする。業務用の寸胴鍋がある。茶碗がある。大きなせいろとちいちゃなせいろがある。ホーローのコーヒーカップがある。屋台の店先でよく見る、焼き鳥を焼くためのコンロがある。見てるだけで楽しく、面白い。

配偶者が使っていた柳刃包丁が錆びてきており、手頃な値段のものがあれば買ってあげたくて探す。金物屋だけで何店舗もある。店先にクッキー型が置かれている金物屋にフラフラ入る。店主らしき男性に話し掛けられ、相談し、三振りの包丁を比べてもらう。行き届いた説明をされる。丁寧な接客だった。良いものが見つかったので購入を決める。名入れもしてくれるという。工房の人と思われる男性にあだ名で呼びかけていて、それもよかった。

ふくらはぎと足裏がだいぶ痛くなってくる。かっぱ橋道具街の北の方にあるカフェに入る。落ち着いた雰囲気の良いカフェだった。コーヒーとチョコレートパウンドケーキを頼む。足を休めながら喋る。アノラちゃんを連れてきていたので、友達に紹介する。友達はアノラちゃんを可愛がってくれて、「ずっとポケットの中にいてお利口さんだね」と言ってくれた。コーヒー豆の種類の話とか、韓国の薄いカメラの話とかする。「今も絵を描いてるの?」と聞かれ、友達の中でわたしが〈クラスの中で絵が描けて「センスある」と評されてる奴〉のままらしいことに気付く。わたしの心がまた過去に飛ぶ。

しばらく喋っていると客足がぐっと減る。17時半頃にカフェを出ると、かっぱ橋道具街のほとんどの店は閉まっていて驚いた。こんな早く閉まるんだ。知らなかった。一先ず駅へ向かう。

友達はこの後店を予約しており、わたしは配偶者が迎えに来てくれる予定だったので移動しつつ時間を潰す。上野駅まで戻る。ムーミンショップを見る。パンダのぬいぐるみが売られている店を探す。友達が、ぬいぐるみの可愛さを形容するときに地元の方言が漏れるのを聞く。そろそろ、と改札の方へ向かう。
別れ際に結婚祝いとお土産、2020年に二人で行く予定だったがコロナ禍で中止になってしまった東京事変のライブのグッズを渡される。ずっと持っていてくれていたらしい。律儀だなあ、と思う。「会えて嬉しかった」と言われる。満たされる。わたしにとっても、今日みたいな時間を過ごせたことは人生におけるご褒美、僥倖の一つだろうと思う。今はまだ気付けていなくとも、日が経つにつれてありがたみは増すだろう、とも予感する。

配偶者と合流し、上野駅にあるラーメン屋で晩ごはんにする。隣の席に〈偏差値の高い大学の男性社会で煮詰まったみたいな会話〉を繰り広げてる二人組がいて、ちょっと気になる。

帰宅し、風呂に入る。湿布をたくさん貼る。友達は昨日もディズニーに行ったというのにわたしより全然平気そうな顔をしていて、真に体力がある人というのはこういうことか……と思った。身体が一つも動かない。寝る。

(追記:この日撮った写真は枚数が多いので、別の記事にまとめています。)

1/29 wed.
8時頃に目が覚めて、10時半に起床する。0655見逃した。

歯を磨く。焼きそば弁当を食べる。起きてたけどどうも疲れが溜まっているっぽいので、素直に寝る。18時まで寝ていた。

昨日の分の日記を書く。書く、し、記憶していることも書いたこと以上にあるが、言語化し落とし込もうとすると嘘臭くなる。『違国日記』の「書きたくないことは書かなくていい ほんとうのことを書く必要もない」という文言を思い出し、それに従う。

魂が過去に飛んでる。晩ごはんを食べ、風呂に入り、保湿して、歯を磨く。インターネットにある他人の日記を読む。寝る。

1/30 thu.
0655観て、二度寝して、10時半頃起床。歯磨きして朝ごはん食べる。肉体の疲労は概ね回復した気がする。前太ももの筋肉痛はまだ取れない。ぼーっとする。やる気が起きない。

肉体を休めて脳の稼働率を戻そうとインターネットを徘徊していたが、逆効果だと気付き、頭をぼーっとさせたまま身体を動かす方向にシフトする。顔を洗い、髪を縛り、布団を干す。布団を干しているとベランダの柵や網戸に触れたときに絶対に静電気が起こる。須貝さんの「等電位の儀」を思い出す(ドアノブで静電気が起こるのはドアノブと人体に電位の差があるからなので、先にドアに触っておいて電位の差をなくすというハック)。

なんか血の巡りが悪くて末端が冷えてる。頭痛もする。晩ごはんに湯豆腐を食べてお風呂にする。一昨日会った友達にバスソルトを貰っていたので入れちゃう。入浴剤を偶に入れるのってご褒美っぽくていいかも。

好きな日記を書いていた人が日記の更新をやめちゃうみたいで悲しい。でも他人の日記を無料且つ無断で読めているのって書いてる人の匙加減でしかない。〈毎日日記を書く〉ことや〈書いた日記をインターネットに公開する〉ことが生きることを阻害していては本末転倒だ。その辺のバランス感覚は生活のどこに重心を置くかの違いだろう。

身体をあたためて血の巡りを良くすること。歯を磨いて寝る。

1/31 fri.
今日は病院。いつも日和って夕方で予約を入れるが、今日は昼に予約を入れた。0655の時間に起きて、洗濯機回して朝ごはん食べて洗濯物干す。YouTubeでラジオを流してぼんやりする。

病院に行って薬を受け取る。もっと効果の強い薬に変えるか提案されたけど、結局自分の生活習慣が悪いせいな気がして様子見でと答えてしまう。ごはん食べて買い物するつもりだったけど、お昼時でどこもかしこも混んでいる。先に買い物を済ませる。

洋麺屋五右衛門に入ったら、案内された席の隣で、社内カップルっぽい男女が負けた方が会計を支払うっぽいじゃんけんでイチャつきをやっていて、耐えられなくなって注文ボタンを押す。注文ボタンは早押し機ではないので押しても会話が止まる訳ではない。

電車に乗って帰る。帰りしな、ずっと気になっていた近所のバーカフェに寄る。コーヒーを一杯だけ飲む。店内にはわたしと店主の二人しかいなくてちょっと気まずかった。一人で来るのにちょうど良い感じのお店かもしれない。日記を書く。眠くなってきたので帰る。

晩ごはんは魚。先日買った柳刃包丁で捌いてくれた。嬉しい。配偶者が池袋のデパートで魚を買って「自分で捌きます」と伝えたら、関西弁の店員にカワハギとイカをサービスされたらしく、昭和の商店街?、と思う。鯛とカワハギの刺身、イカそうめん。イカのゲソとミミは焼いて、後日鯛めしも作りたいらしい。楽しみ。

いいことばかり起こっていて、漠然と怖い。落ち着きが欲しい。長めに寝る。

2/1 sat.
目覚ましかけずに寝る。午前中に荷物が届いて、配偶者が寝ぼけながら受け取った。柳刃包丁のお返しとして配偶者が買ってくれたムーミンのドリップポットだった。
コーヒーカップとお揃いでドリップポットもムーミンにしたら絶対かわいい! と思って欲しくてねだった。が、いざ届いて並べると、ムーミンの食器が多すぎてめちゃくちゃムーミンが好きなやつみたいになった。原作あんまり知らないのに。にわかみたいになってしまった。

生理始まっておなか痛い。絵を描いてる。完成された一枚を描こうとするのではなく、落書きをいっぱい描いていく。久し振りに絵を描くことが楽しいかもしれない。

抽象的な話。リズムが崩れてる感じがする。リズムやバランスが。ポジティブな出来事による変化だが、崩れることそのものには具合が悪くなる。焦っているつもりはないのに焦っているときのような身体の反応をしている。こういうとき自分をあまり否定しないこと、と思うが、正直現状から自分自身を落ち着かせる方法を思いついていない。なりゆきに任せるしかない。

タイトルとURLをコピーしました